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あなたにとってクライミングとは何ですか？

その質問きましたか。いきなり本質を突いてきますね。
この質問にお答えする前に、まずは私がクライミングと出会った経緯をお話しましょう。
それは私が16歳の頃でした。当時、私は師匠のヨハネ・クリストフ4世から魔法陣習得の修行を受けていました。当時は今と違って魔界からのエネルギーが豊富に降り注いでいましたからね。魔法陣の効力も今とは比べ物にならないほど絶大だったのです。当時を振り返ると過酷な修行でしたね。生活のすべてを魔法陣習得のために捧げていました。そりゃ逃げ出したかったことも一度や二度じゃありませんでしたよ。しかし私は逃げ出すわけにはいかなかったのです。私の村を怪物から守るためにね。

（クライミングの話全然出てこないし、魔法陣って何だ？とりあえず話を合わすか）
壮絶な使命を背負って修行されていたのですね。

ええ、背負っているものが大きすぎて何度も挫けそうになりました。そんなある日、ついに怪物が私の村に現れたんです。私は覚えたての魔法陣を使った魔術で必死に戦いました。ともに戦う仲間が次々と倒れていく中、私は自分の無力さを身にしみて知ることになりましたね。なんせ、当時の私の魔法陣でできることは、「10個スタンプを集めると割引になるポイントカードを、初めに3個スタンプを押し、12個スタンプを集めると割引になるという錯覚でお得に感じさせる」でしたからね。実際は両者とも残り9つのスタンプを集めなければいけません。

（何だその魔法は？って言うかそれは魔法じゃない。）
自分の無力さを知る・・・これは深い言葉ですね。

この日、私は自分の無力さに絶望しました。村の被害も大きく死傷者も出ましたから。この日から私は変わりました。修行に励み、召喚獣の召喚、炎系魔法、回復系魔法などの魔法陣も使いこなせるようになりました。それからしばらくは村を襲う怪物退治は難なくこなしていましたね。

そこにある事件が起こるのですよね。

はい。よくご存知ですね。怪物襲来の対応に慣れすぎてしまっていたのです。一瞬油断しました。怪物が6歳の女の子リリーを連れ去り、岩山の頂上に逃げ込んだのです。相手の要求は村が所有する鉱山の利権。法律関係にも詳しい私が交渉に応じました。そこで岩山を登ったのがクライミングとの出会いですね。

壮絶な作り話ありがとうございました。

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